法律本の感想(民法、刑法、会社法)

学士(法律)を取得した時の法律系で読んだ本の感想をざーと書いてみます。

民法

民法I 第4版: 総則・物権総論

民法I 第4版: 総則・物権総論

皆読んでる内田民法。とは言え、これ、一番初めに読むと、けっこう厳しい気がするんですよね。
通説はキッチリ紹介されていると思うんですけど、アドバンスな論点をサラッと書いちゃうから、初読で「あーなるほど」と流したところが、後から読むと「こんな争いがベースにあるのね…」となりがち。

基本事例で考える民法演習

基本事例で考える民法演習

事例問題について、解き方を学んだ本。特に解除と登記ではお世話になりました。しかし、法律の問題の「解き方」ってなんなんでしょうね…。

民法2 物権 第4版 (有斐閣Sシリーズ)

民法2 物権 第4版 (有斐閣Sシリーズ)

渋い装丁の通り渋い内容。物権が非常に分かりやすく書かれてます。内容のまとまりも分かりやすく、読みやすかったです。

リーガルベイシス民法入門 第2版

リーガルベイシス民法入門 第2版

入門編、という感じで概要を把握するのには適切。ただ、問題を解こうと思うと足りない印象があります。

民法7 親族・相続 第5版 (有斐閣アルマ Specialized)

民法7 親族・相続 第5版 (有斐閣アルマ Specialized)

親族・相続周辺の勉強に。ボリューム的にいくつかまだ論点は隠されそうですけど、それは実務で当たった時に調べればよいのかな、と。

債権周辺をすっきりと。要件事実も意識されている書きぶりが情報量が多く好きです。

同じく潮見本。不法行為は実際、金額の計算とかしていくと分かりやすいんでしょうか。

刑法

刑法 第3版

刑法 第3版

言わずと知れた青本。刑法総論・各論ともにすっきりまとめられていて非常に良いです。
一通り総論・各論を学んだ後の総集編として読ませてもらいました。

刑法事例演習教材 第2版

刑法事例演習教材 第2版

問題演習に使っていた本。論点が網羅されていますが、事例の内容も面白いものが多かったと思います。

刑法総論

刑法総論

網羅性が高く、各罪の細かい論点がしっかりと抑えられていた印象があります。青本で調べきれなかった論点をこの本でしっかり調べる、という使い方をしていたと思います。

会社法

全体を把握するためにまず読んだ本で、見開きに本文1P、イラスト1Pで分かりやすくまとめられています。「何のために」会社法があるのか、というのもボンヤリと見えた気がします。

会社法 <第20版> (法律学講座双書)

会社法 <第20版> (法律学講座双書)

会社法の論点が網羅されている気がします。ただ非常に分厚くリファレンスのために読んでいたような…

コーポレートガバナンス・コードの実践

コーポレートガバナンス・コードの実践

具体的に会社法、というかコーポレートガバナンスがどう意識されているのか、を知るために読みました。会社法ってこういう具体的事例を眺めていくしか力の伸ばしようがない印象があります。
改訂版も出ているとのこと↓。
コーポレートガバナンス・コードの実践 改訂版

コーポレートガバナンス・コードの実践 改訂版