法律本の感想(民訴法、刑訴法、憲法)

学士(法律)を取得した時の法律系で読んだ本の感想をざーと書いてみます。(その2)

民訴法

民事訴訟法 第5版

民事訴訟法 第5版

民訴は学校のレジュメやテキストが秀逸だったのでそっちがメインでしたね。レファレンスとして、この本を使っていました。
ただ、ちょっと癖が強い?と時々思ったりしてます。
司法試験とか受けるなら、もう少しベーシックな本があるのではなかろうか。

新問題研究要件事実

新問題研究要件事実

民事系の要件事実論の基礎本。岡口本もこの本を基礎に書かれるような気がします。裁判所から取り寄せなあかんやろうか?と思っていたところ、大学の生協にあって、大学の生協強ぃ…という気持ちになりました。

刑訴法

刑事訴訟法講義 第4版

刑事訴訟法講義 第4版

これの第3版を使って勉強していました。非常にすっきりしていて読みやすい本。ただ、学説の争いがなぜ生じているか、はあまり触れられておらず、何かしら論点を深めようと思うとそれは別の本が必要か?というところ。

プライマリー刑事訴訟法〔第6版〕 (はじめて学ぶ法律入門シリーズ)

プライマリー刑事訴訟法〔第6版〕 (はじめて学ぶ法律入門シリーズ)

「はじめて学ぶ」とありますが、本当にはじめて学ぶ人に適してるかは良く分かりません。ただ、刑訴法の全体をサラッと学ぶには良い本な気がします。

全訂 刑事訴訟法

全訂 刑事訴訟法

いわゆる渥美本。読みました、というと「おおっ」と言われますが、歴史的文献なのでしょう。深くはコメントせず。

こう考えると刑訴法の本って誰のが良いんでしょう?酒巻本?

憲法

憲法 第六版

憲法 第六版

芦部本。ただ、これ他の憲法の本読んだ後に読むと、論点・通説まとまってて読みやすい!!と滂沱のごとくなんですけど、初心者が読んでも「へー」で終わりそうな気がするんですよね。
あと、近時の宗教や公務員の地位あたりの論点は薄いのではなかろうか。

憲法〔第5版〕

憲法〔第5版〕

初めに勉強するなら、この本の方が良い気が。ただ、この本からステップアップするとなると次どんな本がいいんだろう?

憲法ガール

憲法ガール

実際に憲法ってどういう風に使われてるの?という問題に1から回答している本。賛否両論聞こえてきますが個人的にはけっこう好きです。でも数学ガールほど他分野の人に優しいわけではない気がします。あくまで法学徒向けな気が。