スタートアップを知るために読んでいる本

スタートアップを知るために読んでいる本

 

起業のファイナンス 増補改訂版

起業のファイナンス 増補改訂版

 

  ファイナンスの基礎(会計、会社法)をある程度分かっている人向けに、ベンチャーとして企業する場合のトラップ回避法が書かれている。企業する前に読むと良いのではないだろうか。

起業のエクイティ・ファイナンス---経済革命のための株式と契約

起業のエクイティ・ファイナンス---経済革命のための株式と契約

  • 作者:磯崎 哲也
  • 発売日: 2014/07/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 上記の「起業のファイナンス」の続編で、より詳しく優先株転換社債、Convertible Noteの話が載っている。ただ、この辺りの話を読んでいると、J-Kissなどが最近出てきているのを見ると、若干、情報として古めか、という印象を受ける。

 ユーグレナのお話。起業家のバイタリティーを知ることができた。 

 メルカリのお話。これくらいの紆余曲折を見ていると、上手くいっているように見えるスタートアップもやはり大変なんだなぁ、と。このスピード感が維持できていなければ、どうなっていたか分からない、というお話が印象的。 

中小企業買収の法務

中小企業買収の法務

 

 法務から見た中小企業買収のお話。ファイナンス面が分かっている人が見るとけっこう面白いかもしれないし、「何のためにそのファイナンスをするのか」という辺りもフォローアップされていてよい。個人的にはタームシートあたりの法務と現場の乖離は絶対あるよなー、という納得があった。

新・証券投資論II

新・証券投資論II

 

 逆に機関投資家から見たときに、各証券はどう見えているんだろう、ということを想像するときに役に立った。初めに買ったモチベーションは、DCFとかデリバリティブ評価とか、プッシュプルとか、イエンセンのαとかその辺りの話のフォローアップだったがが、まさかこういう所で役に立つとは。ただ、やはりPEとかその辺りの定性的な話はちょっと古いのかも知れない。

 これはスタートアップとは若干外れるかもだが、新産業ということでつらつらと読んでいた。スタートアップのような若い業界だからこそ、訴えかける、ということが必要になるのかも?

シリコンバレーの金儲け (講談社+α新書)

シリコンバレーの金儲け (講談社+α新書)

 

 この本は非常に良かった。近年の評価額バブルとSUのガバナンス、そういった多くのVC・投資家が感じている違和感の一端がつかめる。また、アメリカのPE・VC・機関投資家のプレゼンスがよくわかる。