経済の本 感想(その1)

経済学の本もつらつらと感想を書いたりしてみる。

導入本ということで、クルーグマンの1990年代前半の経済政策評論本。
ふーむ、というところもあるけど経済にそこまで踏み込んでいるわけではないのかな?

戦後世界経済史―自由と平等の視点から (中公新書)

戦後世界経済史―自由と平等の視点から (中公新書)

戦後の世界各地域の経済政策を簡潔に。
非常に分かりやすく面白かった。

マンキュー経済学〈1〉ミクロ編

マンキュー経済学〈1〉ミクロ編

大昔に買ったマンキュー経済学(ミクロ)をポツポツと。
曲線のシフトが所与のものとして与えられているところが気になる人は↓を参考。

経済学入門

経済学入門

曲線のシフトがどのように与えられるのか、というところを効用から丁寧に記述している。
Amazonでは評判が悪いのだけど、誤字脱字が多少あるとは言え、そこまで悪い本ではない気がしてて、世評を参考にする難しさを実感。

マンキュー経済学〈2〉マクロ編

マンキュー経済学〈2〉マクロ編

マンキュー経済学(マクロ)の本。古典派 vs ケインジアンの派手な争いが見られるわけではないが、経済政策を考える的な章でその議論の断片は見えたりする。典型的な例でいうと、裁量かルールというやつだろうか。
ただ、古典派→ケインジアン→ニュークラシカルの流れや経済史(古典派→ケインジアン→ブレトンウッズ体制→スタグフレーションプラザ合意→サプライサイド→二重の赤字)みたいな話はあまりフォローされていないので、その辺りをフォローしたければ他の本で補う必要がある、

基礎コース 経済数学 (基礎コース経済学)

基礎コース 経済数学 (基礎コース経済学)

私はなぜこの本を買っていたのだろう?と思ったりしたが、答えは1回目の大学生活での教養課程で買ったからだよ、としか言いようがない。
ラグランジュの未定乗数法を色々な系に適用している。
理系だったらサラッと読めるが、系に適用する際にミクロ・マクロの基礎を少しは知っていないと(気持ちとして)辛い。