英検準1級で使った本

無事受かっていたみたいなので、参考にした本などをいくつか。
だいたいこれらの本が分かるようになったら、これくらいの点は取れるし、逆にもう少し詳しい知識がある人は一級を受けてみても良いのかもしれない。
得点を書いた紙などはどこかに行ってしまったのでまた発見次第のせるかも知れないが、だいたい1次試験で74/99,2次試験で31/37(ナレーション12/15,Q&A16/20,アチチュード3/3)

2014年度版英検準1級過去6回全問題集 (旺文社英検書)

2014年度版英検準1級過去6回全問題集 (旺文社英検書)

テスト対策に使ったのはこれだった。過去問とは言え、解説がついているのがありがたい。
ただ、私の場合(また多くの人の場合)、英検準一級で問題になるのは単語力なので、私は単語帳代わりに使っていた。
ただ二次試験の形式はわりと馴染みのうすい形式だろうし、一度練習しておいた方が良いと思う。
私のときは、二次試験の面接官は日本人の男性だった。入室した瞬間は?と思ったが、話してみるとネイティブみたいな話し方をされていたので帰国子女の方かもしれない。
最後の質問に移る際に「Are you serious?」(だったと思う)と聞かれたのが印象的だった。確か「Not so.」みたいな答え方をした気がする。

速読速聴・英単語 TOEIC TEST GLOBAL 900

速読速聴・英単語 TOEIC TEST GLOBAL 900

おそらく、英検準一級で主に出てくるのは、このレベルの単語帳の単語だと思う。
現行の入試制度の場合、受験で問われる英単語と英検やトーイック、実務で使う英単語にずれがあるので(もちろん両方の領域の英単語をともに知らないと英語を使うことは厳しいと思うが。)、実務の英語への橋渡しのつもりで用いた。
英語のニュース等を見ていても使われているし、特に問題がある単語帳ではないようであるし紹介させていただく。

入試以降だと、どの単語帳を使えばよいのか、ということが大きな問題となってくる。
私もボキャブラリーを効率よく増やすのに四苦八苦しているので、良い単語帳があれば教えて欲しい。
大学以降も英語を学ぼうとする人のための一つの記録として残しておく。

自分の身体

ようやく色々なことにひと段落ついて日記を書けるぐらいには暇になってきた。
毎日色々なことが起こって大変ではあるけども、関西で住所不定気味になるくらいぷらぷらしていた時に比べればましかな、という感じ。

GWは北国に行ってきて地方の現状を色々見て回った。東京にいると忘れそうになるけど、地方では東京で享受できているサービスの半分も(10分の1くらい?)サービスを受けられないのだな、と感じた。その分、長時間の労働環境も少ないのかなと思うけど。

今日は午前は"Doubt is Their Product: How Industry's Assault on Science Threatens Your Health"を3Pほど読み進める。

辞書が一瞬で使えるのがKindleさんの強みだと思う。Twitterでも書いたけど最近は時間の大切さがすごく身にしみている。時間を大切に、というのがどういうことかはまだ分からないが、読書メモでも書いていった方が良いのかも知れない。

帰りは歯医者に寄る。どうも前歯の形が独特らしく矯正を薦められる。おまけに虫歯が何個かあるらしく、これから毎週歯医者通いのようだ。しかし、大学院のころから感じていたことだがそろそろ僕らも自分の身体の面倒をみなければいけなくなってきたみたいだ。

年とともに変わっていく価値観、というものは昔は信じられなかったが最近では価値観は容易に変わって行くものだなぁと感じている。年とともに大事なものは変わって行くし、昔は良さが分からなかったものが良く感じられたり。

この日記の形式もそうで、ここまで淡々と日常を記す日記は昔は好きではなかったが、今では大切な日常の一部分を切り取るという意味で良いのかなと思う。

膚の下 感想(ネタバレ含)

膚(はだえ)の下

膚(はだえ)の下

さて,火星三部作の最終編.人間-アートルーパ-機械人の群像劇の最終章である.
この三部作の面白さは,というよりも神林作品の面白さというのは,「変化」を通して人間の精神を明らかにしてい所にあると思う.例えば,物語の主軸の置き方だ.「あなたの魂に安らぎあれ」では,人間-アートルーパという関係性に重きが置かれているが,「帝王の殻」では同じ人間の中でも地球人-火星人の関係に主眼が置かれ,今作品では地球人-アートルーパ-機械人という関係性に注目している.面白いのは段階的に地球人というものが分かってくる点だろう.


「あなたの魂に安らぎあれ」では,ぶっちゃけ地球人というものについては何も分からない.それどころか,自分たちの計画のために登場人物達を利用しているだけであり,実に身勝手な存在として描かれている.当然彼らの内面は描かれず,読者にとって彼らはまるで神話の世界の神のようなものでしかない.生身としての人間は全く見えず,彼が何を考えその強大な力を振るおうとしているのかが,さっぱり分からない.「帝王の殻」では,交渉相手としての火星人の内面が描かれる.ここでも地球人は非常に影響力を持った存在として描かれているが,その意識は描かれず,強力な舞台装置か何かのようなものでしかない.そして,本作品でようやく地球人が何を考え,何を感じながら火星三部作の舞台を整えていったかが明らかになる.


「膚の下」は,慧慈という名のアートルーパ(人造人間と思ってもらって構わない)の成長によって描かれる.物語のスタート時点で慧慈は,生まれてからたったの5年しか経っていない.知識はあるが感情が十分に育っていない未熟な人間として描かれる.自分の存在を実感として捉えることができず,自分を自分として認められないでいる.彼が様々な体験を通して成長し,「大人」へと「変化」していくことこそが本作品のテーマだと言って良いだろう.


「あなたを救うのはあなた自身なのだ,シャンエ」


自立するということは,子供から大人へと変わっていく,後から思えば一瞬だが,果てしのない不可逆的な変化だ.自立している人間は,誰の庇護を受ける訳にも行かない.人生は闘いであり,戦うことでしか人は何かを得られない.「自分の幸運は自分で祈るしかない」世界だが,そこでしか人は何かを得られないのだ.そのような世界に立たされ,慧慈はしかし,何かを見つけていく.自分のエゴでしかないのかも知れないが,自分の行いたい事,そして自分自身への誇りを見つけて行くその過程は誰しもが通らざるを得ない道だろう.人生は闘いだと気付いた慧慈が,それでも
「生きるというのは,闘いだ.だれもそれからは逃れられない.闘いの相手は,他人のだれでもない.自分自身だ.あなたには,負けてもらいたくない」
と語りかけるようになるまでの過程は涙なしでは読めないだろう.子供から大人への成長物語として,根本的に貫かれたこの物語は非常に面白いものであったと思う.

さてここから先は,この本とは関係のない余談となる.

物語の重層性というのが神林作品の,また別の魅力であると思う.「膚の下」の中でも「祈りというものは,あるいは自分自身へと働きかける,自分が意識することのできない力へするものなのかも知れない」と神林は指摘している.我々は人間と人間の関係性の中でしか生きられず,人間全員が交わす全てのコミュニケーションを知ることは不可能だ.その事が,時として自分の予想もしなかった方向へ事態を動かすこともあり,その因果を自分たちは知る事ができない.神林は,この関係性を示唆することが非常に上手いと思う.登場人物の意識の外で動く世界というものをはっきりと意識しているし,我々はそういう世界でしか生きられない.

このようなある種の偶然が支配する世界での「変化」,特に子供から大人への「変化」ということを神林は繰り返し書いている.「七胴落とし」はこの本自体がそれをテーマとして書かれているし,「猶予の月」では,無垢な神々だった登場人物が,感情を持つ人間となった時,それでも神に戻らず人として不完全な人間を愛さずには居られなくなったと言うシーンがある.神林作品で,「大人になった」人間はとんでもなくタフで,人間臭くて,そして非常に魅力的だ.

18歳の頃の自分は,とんでも無く弱かった.何にも向き合わず,そのために傷つくこともなく,まだまだガキだったのだろうと思う.その頃に,この作品を読んでもあまり心に響かなかったかも知れない.傷つくことを経験し,泥臭い人間的な感情を体験した後だからこそ,慧慈たちの成長に共感を覚えたのかもしれない.

platex

macportをアップグレードしてplatex通してると日本語が文字化けるのでその作業メモ

当初の予定.
俺はlatexdiffが使いたかっただけなのに,どうしてこうなった感がすごい.

l.67 ...^83??^^81?^^86?^^8b^^95?^^81??^^9c証}

でエラー.うーん,今まで普通にできてたんだけど.

Library not loaded: /opt/local/lib/libpng14.14.dylib

みたいなエラーも出てくるからpngを入れたりする..

port installed
port activate png14.14

単純にplatexがutf8に対応してなかっただけなので

port install platex + utf8

でいけた!

Kinetic Theory of Plasma Waves p.531

As mentioned in Section 11, a convenient approach to solve problem involving collisions is to develop the angular part of the distribution function in Legendre polynomical.

で解ける問題は高温プラズマに対する熱吸収効率であって,これをもとに新しいモデルをたてた方が早いのかもしれない.

連続だがいたるところ微分不可能な関数

関西すうがく徒の集いで相転移Pさんが話していた"連続だがいたるところ微分不可能な関数'' Weierstrass functionが気になったので荒いですけど実際にプロットしてみました.

Weierstrass functionの定義は次の通り.

Weierstrass function
\omega(x)=\sum^{\infty}_{n=0} b^{n}\cos(a^{n}\pi x)
ここで01+\frac{3}{2}\pi]
である.

bは0.5をaは19を選んでいます.

使ったソースコードはこちら

Program wi                                                                                          
  implicit none                                                                                     
  real(8) :: a,b,pi,w,buf                                                                           
  integer :: i,j,x,k                                                                                
                                                                                                    
  open(10,file='wi.txt')                                                                            
  pi = 3.14159265358979                                                                             
  a = 19.d0                                                                                         
  b = 0.5d0                                                                                        
  do x = 0,100                                                                                      
    w = 0.d0                                                                                        
    buf = x * 0.01                                                                                  
    do k = 0,100                                                                                    
      w = w + (b**k) * cos(pi*(a**k)*buf)                                                           
    end do                                                                                          
      write(10,'(2F10.5)') buf,w                                                                    
  end do                                                                                            
end program  

で,条件を満たさないb=0.5,a=9の場合のグラフは次の通り.

で,これを見ても至る所微分不可能っぽいので
ab>1+\frac{3}{2}\pi
の条件はなんなのだろうと思ってみたりもする.

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